高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

正岡 子規

正岡 子規(慶応3年~明治35年)に明治33年の句会で発表された
「鶏頭の十四五本もありぬべし」
という俳句があります。

庭の鶏頭を詠んだだけでどうということはないようですが、不治の病に罹った病人が赤い鶏頭を眺めている情景を思い浮かべると、この俳句が持つ生命力の発露に気づきます。

正岡 子規は、当時としては治療法がない脊椎カリエスに罹患しながら、激しい痛みの中で、感情をあらわにせずにさりげなく自分の生命力を庭に咲く鶏頭に託して詠っていることがわかります。

この俳句の前では、万葉集の山上 憶良はもちろん、芭蕉や吉本 隆明さえ小さく霞んで見えます。
持ち味が違うので、比較は無意味と思いつつ、この俳句によって、正岡 子規は、万葉から現代まで日本第一の詩人であると言わざるを得ません。

「鶏頭の十四五本もありぬべし」
子規絵葉書

 

不思議な夜

毎年同じ時期になって想うのは、ライトアップされた夜桜の美しさです。
普段は、単なる老木ですが、櫻が咲くと見事な妖艶さを発揮して通行人を楽しませてくれます。

今夜は、朧月、朧月に夜桜、とくれば、春を競演する役者が揃ったようです。
評論家の丸谷 才一氏が江戸歌舞伎の春公演に秘められた呪術性を解明していますが、どこかで何かが起こりそうな予感がする不思議な夜となりました。

満開の夜桜
夜桜

 

 

Shot BAR LAG

優華先生の鑑定サロンを兼ねるShot BAR LAGで美味しいカクテルをいただきました。
味は、微妙に甘酸っぱく、後味のさわやかさが口の中に広がります。

お店は、旧唐津街道沿いにあり、落ちついた雰囲気でゆっくり過ごすことができました。
アルコールが苦手な私でも時間を忘れてしまいそうでした。

一日の疲れを取るのに絶好のスペースです。
場所は、東区箱崎、筥﨑様のすぐ近くにあります。
(連絡先 092-631-0057)

優華先生は、カジュアル・ハート(092-791-7447)にも出務されます。

Shot BAR LAGにて
LAGにて

 

春の使者

福岡市の西部を流れる室見川でシロウオ漁が始まっています。
生きたまま酢醤油で流しこんだり、天ぷらにして食べます。

40年近く前ですが、単線の筑肥線が走っていた時は、河畔の料亭から橋を渡る汽車の汽笛が聞こえて、特に夕暮れ時は、何とも言えない風情がありました。

懐かしい風景がよみがえってきます。

下流側(左側)から上ってくるシロウオ捕獲
シロウオ漁

饅頭

胃が小さいのか一度に多く食べられないので、おやつを食べるのが習慣になっています。
今日は、粒あん餅とやぶれ饅頭をいただきました。

毎日、お店の前を通りますが、ダクトからモクモクと水蒸気が出ています。
饅頭をふかしているのでしょうか。

80歳近い、無愛想なご老人が朝から饅頭づくりに励んでいるようです。
見かけは不ぞろいですが、特に、粒あん餅は甘味が強烈で、抜群においしいです。

饅頭

お祝い

20年以上前から交流している6人のグル―プで、最後の1人が平成25年3月31日付けで退職します。
(1人欠席)

定年まで勤め上げるのは、並大抵ではありませんが、何はともあれめでたいというほかありません。
人生の区切りとして還暦を迎えるので、お祝いの会場で記念撮影をしました。

今からも元気で生活していきたいものです。

記念撮影
石田氏お祝い

出張鑑定

出張鑑定3月のスケジュールをお知らせします。
場所は、中央区大名、中央区役所前のカジュアル・ハート(連絡先:092-791-7447)です。
日時は次のとおりとなっています。
落ち着いた静かなサロンです。

3月7日(木)18時00分~20時00分
3月15日(金)18時00分~20時00分
3月19日(火)18時00分~20時00分
3月29日(金)18時00分~20時00分

優華先生の相談風景(於 カジュアル・ハート)
yuka

森 蓮夏先生の相談風景(於 カジュアル・ハート)
森 蓮夏

春の実感

寒い日が続きますが、ここ九州博多では梅の花が咲いています。
三月がすぐそこまで来ています。
三寒四温を繰り返しながら、春が到来するようです。

梅の花

untitled

福岡市健康づくりセンターのエントランスにキース・ヘリングの彫刻が立っています。
作品のタイトルは、「untitled」といいます。
無題、という意味でしょうか。

人間のような犬のような人物が躍っているようですが、いのちがあることの喜び、いのちへの讃歌を天高くうたい上げています。

キース・ヘリングは、不治の病にかかり31歳の若さで亡くなりましたが、死と対決し、死を見つめる中で、命の貴重さ、尊さを彫刻という手段で表現したのでしょう。

見るだけで元気が出てきそうな作品となっています。

キース・ヘリング

貧窮問答歌

寒い時期にはなぜか万葉集の貧窮問答歌(山上憶良)を思い出すことがあります。
貧窮問答歌、さわりの一節をご紹介しますと、

~堅塩(かたしお)を 取りづつしろひ 糟湯酒(かすゆざけ) うちすす(啜)ろひて しはぶ(咳)かひ 鼻びしびしに しか(然)とあらぬ ひげ(髭)かき撫(な)でて あれ(吾)をお(除)きて 人はあらじと ほこ(誇)ろへど 寒くしあれば 麻ぶすま 引きかがふ(被)り~

概ね次のような意味です。
「堅くなった粗末な塩を少しずつなめて、酒粕を溶かしただけの酒を啜ると、咳がでて鼻もむずむずしてくる。ろくに生えていない髭を撫でながら、自分のほかたいした人物はおるまい、とうそぶくものの、寒くなって麻の夜具を引き被り……」.

なにげないおかしみとペーソスを感じさせる情景が浮かびます。

 

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