高野白山の九州易学開運学院

徒然の記

ブラ高野~力石

櫛田神社(福岡市博多区)境内にある飾り山笠のそばに、大きな石がいくつも並んでいます。
これらは力石と呼ばれていて、かつて石を持ち上げることで豊作・不作を占っていたはずですが、現在は単なる力自慢の道具と考えられています。
白鵬をはじめとする有名力士が奉納した力石もおかれています。
「試石」と刻まれた、お試し用の石もありますので、持ち上がるかどうか吉凶を占うこともできます。
他の石はさわることはできますが、持ち上げても良いのは「試石」だけです。

試石

白鳳関奉納の力石

占いの効用

占いの効用は、進路選択のヒントのみならず、事物の本質抽出(ちゅうしゅつ)と人間性の把握もできますが、その概要は次の通りです。
⑴ 進路選択のヒント
かつて十字路や橋のたもとに立ち、通行人がしゃべる言葉を聴いて、事の吉凶を判断するという、言葉の神性に着目した辻占(つじうら)や橋占(はしうら)、また、南海の漂 流者たちが、必死の思いで日本への方向について、ご神意を伺う御幣占いがあったという。
人はなぜ、大事な時にかぎって迷ったあげく方向性を間違えるのだろうか?
進学や就職、結婚で迷いに迷ったあげく失敗することがあるのは、どうしてだろう? 自分の心理をあとで振り返ると、何となくどこか引っかかるような、もう一つのぼんやりしたものがあったことに気づく。

この気がかりとも言えないような、かすかな存在を直感という。
直観は、その中味を明確に確認できない性質であり、言葉にできないことがある。動物は、よけいなことは考えず、素直に、思いのまま行動するため、方向性を間違えることはない。
では、なぜ人間にかぎっては失敗するのだろう? なぜ、直感をきちんと認識し、信頼し、行動できないのだろうか? 我々には、必要以上の色々の想いー欲望ーがあるからだ、と答えざるを得ないのである。
欲望が直観力の発揮を妨げているのは、フロイトの心理モデルを活用して説明可能である。
過剰な食物摂取や小賢しさが邪魔になって心が曇り、生まれながら持っている直感を生かした予知力を発揮できないのである。では、このやっかいな欲望というものにどういう姿勢で臨むべきなのであろうか?
易経では、仏教教理と違って欲望を分析したり、対峙(たいじ)することなく、「君子」という表現でさりげなく指摘し、一定の方向を教示するだけである。
流転の思想を根底に置きながら、この世をおおらかに肯定している易経は、この点、わかりやすく万人向けといえる。

⑵ 事物の本質抽出(ちゅうしゅつ)
占いは、人間の浅ましさや欲望をテーマにした「注文の多い料理店」(宮沢賢治作)のように、様々な虚飾をきれいに取り払った後、人間が本来持っているピュアな直感力により事物の本質、実体ををひっぱり出す作業である。当たってあたり前、不思議なことはないのである。
なぜ的中するのか、その理由についてはユングの仮説が参考になる。
いずれにせよ、的中させるパワーと解釈力によって、占いは、日常生活のサポート機能を果たすことができるのである。

⑶ 人間性の把握
古代ギリシャの格言に、「汝自身を知れ」とあるそうだが、実は、自分が何者であるか理解するのは思うほど容易なことではない。
易による人物像占いや九星気学の本命星、月命星と八卦の思想を組み合わせた性 格判定法である傾斜法を使えば、自分であれ他人であれ、その人物の好みや憧れなど心理の深い部分を知ることができる。
五行と九星による相性論(あいしょうろん) も己(おのれ)を知るための有力な手段の一つである。

⑷ 占いと統計
占い全般は、シンクロニシティを活用して時と方針をみる占い及び連綿と続いたデータの蓄積結果である統計に分類できる。
説得力がある有効指針が次々と出てくるのが易とタロットの特徴であり、九星気学をはじめとする統計についてもその真実性を無視することはできない。

ブラ高野~九州鉄道発祥の地

明治21年(1888年)に九州鉄道株式会社が設立され、博多駅が開業、翌年から博多~久留米の間を機関車が走り始めました。
当時の博多駅は、現在地より北側の出来町公園にあったため、ここに開業90年を祝い「九州鉄道発祥の地」の記念碑が建てられました

碑文の要旨は次のようになります。
1 福岡、佐賀 長崎 熊本で鉄道建設への機運が盛りあがり明治21年6月に九州鉄道株式会社が創立された
2 博多駅(現在の出来町公園敷地)から久留米に向けて九州最初の鉄道が敷設され 明治22年12月11日陸蒸気(おかじょうき)は多くの人びとの喜びと期待を乗せて走り始めた。
3 九州鉄道株式会社は、すでに開業していた筑豊鉄道や豊州鉄道、唐津興業鉄道、伊万里鉄道とつぎつぎに吸収、合併し、北部九州の交通網をほとんど手中に収めた。
4 明治40年7月鉄道国有法によって国に買収されることになった。
5 九州の鉄道関業90周年を迎えるにあたり、ここに先人の偉業を偲び合わせて鉄道発祥の地を永久に保存するためこの地に碑を建立した。

九州鉄道発祥の地記念碑

家相方位論 その9

1 南の意義
⑴ 概要
・南は、先天図では乾、後天図では離である。後天定位盤では、九紫火星の位置である。
・十二支は、午(うま)の方位であり三合火局を構成する。
・家族では、次女を意味する。
・南は、明るさ、暖かさ、太陽の意味があるが、光と闇の極端さもある。
・南を論じる時は、対沖である坤(北)をみるのである。南から入った気は北へ抜けるとみるからである。
・南に玄関があり、北にベランダがある家は、必ず覗かれるので、プライベートや秘密を保つことができない。
・南を表とすれば北は裏である。
・北に家具など置かず余裕を持たせると、南に深みを感じる印象になる。
・先天図では、南は、乾で公の意味があり、身体では頭や眼、知識を表す。
⑵ 張り
・名声、名誉の方位であり、芸術的才能の発揮を期待してよい。
⑶ 欠け
・南が欠けると脳卒中など頭の病気で倒れ、この場合は長患いになるのが特徴である。
⑷ キーワード
・南を理解するキーワードは、大気の入口である。

ブラ高野~ぎなん屋敷

福岡市中央区役所の斜め向かいに、市の保存樹に指定されている大きなイチョウの古木があります。
ここには江戸時代、黒田藩士である飯田覚兵衛の屋敷があり、当時からイチョウの木はあったようです。

大正2年に、炭鉱経営者がこの地に建坪400坪の別邸を建築しました。
以前よりあったイチョウの木をそのまま残していたので、通称「ぎなん屋敷」といわれました。
博多方言ではぎんなんを“ぎなん”といいます。

昭和27年に邸宅は全焼してしまいますが、イチョウの木はしぶとく生き残りました。
その生命力を愛(め)でて現在「再生治療」が行われています。

再生治療中

由緒書

家相方位論 その8

1 東北の意義
⑴ 概要
・東北は、先天図では震、後天図では艮である。後天定位盤では、八白土星の位置である。東北を鬼門といい、反対側の西南の方位を裏鬼門という。
・十二支は、丑(うし)と寅(とら)にあたる方位であり三合金局と三合火局の接点である。
・家族では、少年(三男)を意味する。
・陰から陽へ変化する場所であり、万物の終わりと始まりというとらえ方をする場所である。
・一般的には、家相の陰陽では、土地は男の働きで陽、家自体は女の働きで陰とみるが、鬼門のみは陰と陽が同時に起こる土の働きの最たる場所ととらえるのである。
・東北の難しさは、土の働きとして変化と停滞(反変化)が同時に作用するところであり、家の改造は不可、増築も改築も最悪の結果を招く。
・鬼門は、相続人の場所でもあるので、増改築で形を変えた瞬間から身内同士の相続争いなど不幸を呼び込む変化がおこる。
・鬼門は、また親戚や兄弟など身内の意味があるので、鬼門のトラブルは、時代を超え、地域に関係なく、世代交代のたびに広く長く続く。
・鬼門に張りも欠けもなく普通にしておけば、相続で争うことはない。
・鬼門の方向にある蔵を壊すと、その家は次の代まで持たず、一代で没落するといわれている。
⑵ 張り
・張りをつくるとどうなるか、鬼門が強すぎると他人の物も身内のものも見境なくほしがるようになる。同じ欲でも強欲に近くなり、相続争いのもととなる。この相続争いは、子々孫々続く。
⑶ 欠け
・欠けるとどうなるか。金銭の大損失、愛情の破綻など何らかの不幸を招く。
⑷ 丑寅の艮の三畳
・昔から東北に三畳間をつくると、自死や心中をまぬがれない、といわれている。
⑸ キーワード
・鬼門の方位を理解するキーワードは、変化と停滞(反変化)という対立・矛盾するエネルギーである。

ブラ高野~貝原益軒

貝原益軒(かいばらえきけん 1630年~1714年)は、もともと儒学者ですが、大変な勉強家で東洋医学から動植物学、地質学など幅広い知識を庶民にわかりやすい言葉で書き残しました。
その功績を記念して、福岡市中央区の金龍寺に銅像があります、
主な著書として健康増進法を説いた養生訓や日本で最初の博物学書である大和本草(やまとほんぞう)があります。

養生訓は、次のように伝えています。
「体気弱く、飲食少なく、家に病多くして、短命ならんと思う人、かえって長生きする人多し。これ弱きをおそれて、つつしむによれり」
現代語訳は、
「身体が弱く、食も細く、多病で長生きできないと思うくらいの人が、かえって長生きすることが多い。これは体の弱さに不安があるため、養生するからである」

貝原益軒銅像

家相方位論 その7

1 西の意義
⑴ 概要
・西は、先天図では坎、後天図では兌である。後天定位盤では、七赤金星の位置である。
・十二支は、酉(とり)の方位であり三合金局を構成する。
・家族では、少女(三女)を意味する。
・西は、季節では収穫の秋、一日では夕暮れであり、苦労が実を結び、悦びを象徴する方位である。
・西である兌は、少女に影響し、一家の金運に関係する場所である。
⑵ 張り
・1/3は張りすぎであり1/6が妥当であり、せいぜい1/4以内が許容範囲である。
西は、張りが1/3でも家の外から見れば金持ちと思われるのである。
・西は、人から見ると派手に見える場所であるため、質屋が西に蔵をつくると必ず泥棒に入られる。西の方位に蔵をつくってはいけない、といわれている。
⑶ 欠け
・いつもお金に恵まれず、見栄を張って浪費したかと思うと、異常にケチることがある。
⑷ トイレ
・西にトイレをつくると女の子が傷ものになる。また、けじめない男女関係に走ることがある。
・女性の嫉妬心を生む場所であり、やきもちをやかれることがある。
・金銭を表す西にトイレを造ると、賭けごと、道楽、投資のマイナスをもたらす。
⑸ 浴室、台所
・西に浴室、台所を造ると子供、特に女の子が小児ぜんそくにかかる傾向が強い。
⑹ キーワード
・西を理解するキーワードは、悦び、少女、金銭である。

ブラ高野~鴻臚館

鴻臚館(こうろかん)は、7世紀後半平安時代の博多に設置されてから約400年間、外交・文化・貿易を促進するための宿泊施設で、京都の朝廷から遠の朝廷(とおのみかど)といわれていた太宰府の出先機関です。
今ではわかりにくくなっていますが、太宰府への直線道路が開通していたそうです。

当時は、目の前に博多湾の砂浜があったはずです。
この名称は中国古代の鴻臚寺に由来し、鴻は大きい、臚は伝える、寺は役所、という意味だそうです。
展示館は、平成7年に完成し、公開されています。

鴻臚館の位置は、昭和62年12月、平和台球場改修工事に伴う発掘調査で福岡城の跡と判明しました。
塀、門、トイレなどの跡に線を引いて、遺構をわかりやすく展示しています。

展示館看板

出土品(中国製陶器花瓶)

出土品(中国製陶器枕)

塀の跡〈丸い部分は柱の跡)

トイレの跡

家相方位論 その6

1 西北の意義
⑴ 概要
・西北は、先天図では艮、後天図では乾である。後天定位盤では、六白金星の位置である。
・十二支では、戌(いぬ)と亥(い)にあたる方位であり三合木局と三合火局の接点である。
・家族では、父を意味する。
・乾(いぬい)は、天を意味する。一家の主人、一家を司る人を表す方位である。
・ものを守り、家を守り、大きな愛情を示す場所である。愛情のうち、与える愛情、施す愛情が特徴である。また慈悲深さや宗教心も表す。
・自分を守ってくれる天や自然の愛情を表現するのが乾(いぬい)であり、地位、立場など大きな権力を意味し、乾(いぬい)なくして人の上に立つことはできず、競争に勝つこともできない。多くの恩恵を与えてくれる方位である。
⑵ 張り
・一家の主人が人を指導する立場となって尊敬される。家族を愛し、家庭を守る強い意志を持つようになる。
⑶ 欠け
・西北が欠けている場合は、施すこと、支出することが多く、金銭を貸せば戻ってこないことが多い。
・保証人など人の後ろ盾になって失敗することがある。
・家族の中で主人が尊敬されず、批判を受ける。大黒柱としての権威も権力もなくなり、また家の主人は、無宗教、信仰心の希薄な人が多い。
⑷ キーワード
西北を理解するキーワードは、父と天である。

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