1 西北の意義
⑴ 概要
・西北は、先天図では艮、後天図では乾である。後天定位盤では、六白金星の位置である。
・十二支では、戌(いぬ)と亥(い)にあたる方位であり三合木局と三合火局の接点である。
・家族では、父を意味する。
・乾(いぬい)は、天を意味する。一家の主人、一家を司る人を表す方位である。
・ものを守り、家を守り、大きな愛情を示す場所である。愛情のうち、与える愛情、施す愛情が特徴である。また慈悲深さや宗教心も表す。
・自分を守ってくれる天や自然の愛情を表現するのが乾(いぬい)であり、地位、立場など大きな権力を意味し、乾(いぬい)なくして人の上に立つことはできず、競争に勝つこともできない。多くの恩恵を与えてくれる方位である。
⑵ 張り
・一家の主人が人を指導する立場となって尊敬される。家族を愛し、家庭を守る強い意志を持つようになる。
⑶ 欠け
・西北が欠けている場合は、施すこと、支出することが多く、金銭を貸せば戻ってこないことが多い。
・保証人など人の後ろ盾になって失敗することがある。
・家族の中で主人が尊敬されず、批判を受ける。大黒柱としての権威も権力もなくなり、また家の主人は、無宗教、信仰心の希薄な人が多い。
⑷ キーワード
西北を理解するキーワードは、父と天である。
徒然の記
家相方位論 その6
ブラ高野~黒田如水
黒田如水(くろだじょすい 1546年~1604年)は、初代福岡藩主黒田長政の父親です。
といっても、ただの戦国武将ではなく、関ヶ原の戦いでは東軍の勝利を見込み、九州の西軍大名を攻撃していました。
天下への野望を隠しつつ、徳川家康と一戦交えるつもりだったのでしょう、東軍の味方を装いながらも各地で兵を募っていたようです。
しかし、あっけなく勝敗が確定したので、出番がなく傭兵部隊を解散するほかありませんでした。
豊臣秀吉からその野心を見抜かれたので、直ちに跡目を息子の長政に譲り、隠居したというエピソードの持ち主です。
晩年は、チラリとも本心を見せず、隠居所の御鷹屋敷(おたかやしき)でご隠居様、と子供達に慕われながら太宰府や京都を往来し、流れる水のように淡々と生涯を終えました。
九州とは縁もゆかりもありませんが、松尾芭蕉の名句は如水公ご無念の想いを追憶しているかのように思えてなりません。
「夏草や 兵どもが 夢のあと」~松尾芭蕉
※兵の読み方は、「つわもの」
家相方位論 その5
1 中央の意義
⑴ 概要
・易では、中央部分を太極といい、家の大黒柱、帝王の場所である。後天定位盤では、強い運勢をもつ五黄土星の位置である。
・太極に空洞があれば、中心がないことになるので、家族がばらばらの状態になる。
・家の中心は、空洞を意味するトイレ、浴室、家具(整理ダンス)、家電製品(冷蔵庫)を置いてはならない。
⑵ トイレ
・家の中央にトイレがある場合は、体を壊す。具体的には心臓、胃、腸が悪くなる。特に一家の主人、あるいは後天定位盤の中心にある五黄土星生まれの人が悪影響を受けやすい。
・住みつけないので、次々に売り物件が出る。
⑶ キーワード
・中央を理解するキーワードは、空洞である。
ブラ高野~旧戸畑市庁舎
家相方位論 その4
1 東南の意義
⑴ 概要
・東南は、先天図では兌であり、後天図では巽である。後天定位盤では、四緑木星の位置である。
・十二支は、辰(たつ)と巳(み)にあたる方位であり三合水局と三合金局の接点である。
・家族では、長女を意味する。
・巽は、ものを整えていく、運んでくる、という意味があり、風でもあるので、どんな隙間でも入り込み、これを伏入(ふくにゅう)という。
・また、巽は、部下、使用人、社員の場所であり、勤勉、忠実を表し、利益を生むので、昔から商人が商売繁盛を願った方位である。
・西南と同様に胃腸病の原因となる方位でもある。
⑵ 張り
・東南に張りがある、すなわち東南が強い家に生まれた女性は、自分より地位、立場、財力等格上の男性と結婚することが多い。
・夢をかなえ、願いを成就させる場所でもあるが、東南の良さが出るのは時間がかかるので、結婚や就職など成人したあと願望が実現することになる。
・東南に別棟があれば、自分の親より出世することになる。
⑶ 欠け
・欠けは、弱さを表すので、東南の欠けている家で育つと、成人してから影響が出て、例えば結婚したとたんに人間がかわり、相手に引っ張られるようになる。除々に実家のことを忘れるようになる。
・また、自分より格下の人と結婚する事例が多く、女性であれば、年下の男性と結婚することがある。
⑷ トイレ
・東南にトイレがある家で送る結婚生活は長続きしない。人間関係における縁が変わるとみるのである。
・事業家が東南にトイレがある家に住むと、社員による使い込みや契約不履行により損失を受ける。事業家は社員の場所である東南にトイレを設置してはいけない。
⑸ キーワード
・東南を理解するキーワードは、風の性格を表現する伏入(ふくにゅう)である。
ブラ高野~曾根崎心中
「曾根崎心中」は、近松門左衛門(1653年~1725年)が露天神社(つゆの天神社)で実際にあった心中事件をヒントに書き下ろした、およそ今から300年前に初演された人形浄瑠璃です。歌舞伎や映画にもなっています。
有名な天神森の段のうち、徳兵衛とお初の道行き(みちゆき)を抜粋してご紹介しましょう。
この七五調部分は、日本語の美しさを堪能できる、サファイヤやダイヤのような宝物といっていいでしょう。
「この世の名残(なごり)夜も名残(なごり)、死にに行く身を譬(たと)ふれば、仇(あだ)しが原の道の霜、一足づつに消えて行く夢の夢こそあはれなれ。あれ數(かぞ)ふれば暁(あかつき)の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生(こんじょう)の、鐘の響きの聞きをさめ。寂滅為楽(じゃくめついらく)と響くなり」
※読みがなは当方追加
劇中では、金銭を騙(だま)しとられた上、侮辱された徳兵衛は、天神の森でお初と心中しました。
人形浄瑠璃の新作である「其礼成心中」(それなりしんじゅう)は、曾根崎心中をおりこんだ、優しい人々の人情噺ですが、言葉遣いの名人、というより天才である近松門左衛門にはるかに及ばないのは、そもそもただの人形劇を「この徳兵衛が立つものか」という近代人の自我意識や表に出せない男女のわりない仲を華麗(かれい)な文体で描き、語り尽くす「曾根崎心中」の迫力と比較するのがムチャだ、ということかもしれません。
家相方位論 その3
1 東の意義
⑴ 概要
・東は、先天図では離を意味し、後天図では震である。後天定位盤では三碧木星の位置である。
・十二支では、卯(う)の方位であり三合木局を構成する。
・家族では、長男を意味する。
⑵ 張り
・皇太子のお住まいを東宮御所(とうぐうごしょ)というように、東は、長男を表し、適度の張り(1/3以内)があれば、豊かな表現力、有言実行、口から出る言葉に真心、真実を感じさせる活発な男の子が育つ。
⑶ 張りすぎ
・長男が小児ぜんそくで悩む。本命星が東(震)へ回った年に発症するケースが多い。
⑷ 欠け
・長男に落ち着きがなくなり、頼りにならない。
⑸ キーワード
・東を理解するキーワードは、春と物事の始まりである。
ブラ高野~母里太兵衛屋敷長屋門
家相方位論 その2
1 西南の意義
⑴ 概要
西南は、鬼門の反対側である裏鬼門であり、先天図では巽、後天図では坤である。後天定位盤では、二黒土星の位置である。
十ニ支は、未(ひつじ)と申(さる)にあたる方位であり三合木局と三合水局の接点である。家族では、母を意味する。
・坤は、母を表すので、一家を支える母親が家事をする根拠となる場所である。
・すっきりした西南面を持つ家では、主婦は非常に健康、よく働き、もくもくと子育てをして、一家の資産形成に貢献する。
・また坤は、生命を育てる豊穣の大地、地球そのものの働きを表現する所であり、無から有、形のないものから形のあるものに育てていく、という重要な意味がある。
⑵ 張り
・主婦は、ものづくりに長けて強いセンスをもって生活することができる。
⑶ 欠け
・主婦は、大地でつくられた食べ物を受け取る胃が弱くなり、ふんばり、がまんができず、何事も正面からぶつかることを避けるようになる。途中で逃げ出し、挫折して有終の美を飾ることができない。
⑷ キーワード
・西南を理解するキーワードは、母と大地である。







